※本サイトは企業活動に対してのサイト管理人の意見を発信する場です。皆様の投資判断とその結果には責任を持ちませんので、ご理解ください。
はじめに
更新日
2022年11月29日
分析対象企業
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(NTTデータ)
決算期間
2021年4月1日 – 2022年3月31日
決算URL
https://www.nttdata.com/jp/ja/-/media/nttdatajapan/files/ir/library/asr/2022/yuho2022_all_01.pdf
企業URL

その他参考資料
企業概要
NTTデータは、日本電信電話株式会社(NTT)を親会社とする企業です。顧客の要望をもとに、ITソリューションを提供するIT企業です。もう少し具体的に言うと、顧客の課題を解決するITシステムの提供を主に行なっています。大企業である為、事業分野は多岐に渡り観光庁から農業まで、ITを武器に事業を行なっています。
決算分析を行う前に
私がこの記事で意識している決算分析のポイントは、「利益の源泉」を見抜くことです。つまりどれだけの利益がどんな事業から生まれているのかを明らかにすることです。それを簡潔に読者の皆様に伝えることを目的としています。本当は掘り下げれば掘り下げるほど複雑な決算の姿が見えてくるのですが、それを行うと結局何で儲けているのか見えにくくなります。なので細かいところはあえてはぶき、「ズバリこれで儲けてます(もしくは損失出しています)」ということを簡潔に伝えることを意識しています。これが分かるようになるだけで、企業の決算分析はかなり的を得たものになるはずです。もちろん目的にもよりますが、投資目的であれ、就職転職目的であれ、自社の企業活動改善であれ、「利益の源泉」を見抜けなければ話は進みません。このサイトでは、その「利益の源泉」を誰が読んでもわかるように記事を書いています。その点を意識して是非続きをお読みになってください。余裕や興味のおありの方は、冒頭の決算URLから決算書(有価証券報告書)リンクを開いてご自身でも後ほど決算書を読んでみることをお勧めします。更に余裕のある方は、企業URLより企業の具体的な事業説明もご覧になってみてください。本サイトで利益の正体を特定した後に目を通すと、見えてくるものが変わるはずですよ。

決算分析の基本知識
純利益
純利益とは各種費用を売上から引き、最後に税金を引いた利益を指します。この純利益は、会社の貯金となり、また株主に配当金を支払う原資です。分かりやすく言えば、全ての支払いをして最後に残った企業のお金です。純利益が出ず、純損失となった場合がいわゆる赤字です。貯金を残せないということは、新しい事業への投資や社員への給与アップの為の資金が不足、お金を借りる際の信用の不足などに繋がります。

純利益率
売上に対する純利益の割合です。純利益を売上で割ることで算出します。どれだけ効率よく純利益を生み出しているかを明らかにします。純利益率が低いということは、売上に対して支払う費用(及び)が高いということです。

セグメント
事業分野のこと。上場企業(株式を証券市場に公開している企業)は、企業規模が比較的大きい為、自社の売上は複数の事業分野から計上されることが多いです。その為、決算資料内にはセグメント別の売上高や営業利益が記載されることが多いです。全体の売上高(もしくは各種利益)とセグメントのものを比較することで具体的にどの事業で利益を生み出しているかを明らかにする為に本サイトでは利用することが多いです。
対象決算のポイントと考察(分析結果)
着目業績データ
主要損益データ(連結)
2022年3月期(億円) | |
売上高 | 2兆5510 |
売上総利益 | 6760 |
営業利益 | 2120 |
経常利益 | ー |
税引前純利益 | 2150 |
純利益 | 1500 |
純利益率(%) | 5 |
セグメント別営業利益(連結)
2022年3月期 | 営業利益(億円) | 全体営業利益に占める割合(%) |
公共・社会基盤 | 680 | 32 |
金融 | 620 | 29 |
法人・ソリューション | 640 | 30 |
北米 | 170 | 8 |
EMEA・中南米 | 150 | 7 |
地域別売上高(連結)
2022年3月期 | 売上高(億円) | 全体売上高に占める割合(%) |
日本 | 1兆5020 | 58 |
北米 | 4470 | 17 |
欧州 | 4560 | 17 |
その他 | 1450 | 5 |
利益の源泉の特定
営業利益の内訳を見ていくと、「公共・社会基盤」「金融」「法人・ソリューション」3セグメント共に30%前後の割合を占めており、この3つで合計90%以上を占めます。あらゆる分野にITシステムを導入し価値発揮ができいるのか、偏りが少ないです。
地域別売上高を見ると、日本国内が突出しており、半分以上日本国内で収益(売上)を上げていることが分かります。
これらの事実を元にすると、NTTデータは日本国内の各種ITサービスを提供することで儲けている会社だと言えます。
まとめ(分析対象年度のみ)
純利益(分析対象年度)
約1500億円
純利益率(分析対象年度)
約5%
利益の源泉(分析対象年度)
日本国内を中心としたあらゆる分野へのITソリューション提供(「公共・社会基盤」「金融」「法人・ソリューション」の3セグメント)
利益の源泉の企業利潤への影響力(定量)(分析対象年度)
セグメント別営業利益
約91%(「公共・社会基盤」「金融」「法人・ソリューション」の3セグメント)
地域別売上高
約58%(日本国内)
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決算ジョブでは利益の源泉を伝えている。つまりその企業はどうやって儲けているのかということ。その情報を元にして、読者の方々がどうやったらその企業をもっと儲けさせられるかを考えられるようになったら嬉しい。
— 決算ジョブ (@checkcorpsss) November 30, 2022
企業も人も得意を伸ばせだと思ってます。年収アップのきっかけになりたい。